ビールとドイツ音楽の夕べ


 公演名:ビールとドイツ音楽の夕べ Vol.17

 公演日時:令和6年8月23日(金) 18:30〜21:00

 公演場所:丸亀市民ひろば ※雨天時は、バザーのみ市民ひろばで実施します。

 入場料:無料

 内容

 多くの方が気軽に今から約100年前の丸亀ドイツ兵俘虜の音楽活動や収容所生活に想いを起こすことのできる場を提供します。
 
 出演者:三代目丸亀城お笑い人力車芸人 大木 亀丸(司会)
     丸亀収容所合唱団「フロイデンコール」 
     丸亀市民吹奏楽団、綾歌吹奏楽団、丸亀シティフィルアンサンブル(MCO) ほか

 @演奏(本願寺塩屋別院で演奏した曲目を交えて演奏します。)

 A食べ物バザー(本場ドイツの食「生ビール、ソーセージ、パン等」をお楽しみください。)

 Bドイツ兵俘虜関係パネル写真展及びドイツ紹介

 ■丸亀式挨拶
  
  Freundlichst und mitleidsvoll willkommen. 
  「大いに友好的に、かつ同情を込めて歓迎します。」
  1914.11.16に多度津港から、花輪で飾られたこのメッセージの看板で、地元住民に歓迎されて
 丸亀収容所へ到着。ドイツ兵俘虜を感激させたこの言葉は、「丸亀式挨拶」として、俘虜たちの
 記憶に永く残り語り継がれていったそうです。

 ■「丸亀ドイツ兵俘虜と音楽を考える会」より
  今年も「ビールとドイツ音楽の夕べ」を開催できることに、大いに喜びを感じています。中には
 アルコールの提供される場で音楽鑑賞なんて、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
  これら一連の音楽フェストの由来が、ここ丸亀で過ごしたドイツ兵俘虜達の音楽活動にあるこ
 とは皆さんご存知かと思います。彼らには音楽活動以外にも様々な権利が認められており、望
 むものを自由に買うことができたのもそのひとつでした。そのような俘虜のひとりであったヨハネ
 ス・バールトによると、彼らは収容所で日常的にビールを飲むことができたようです。彼の手記
 には「多数の大瓶が毎日空けられた。ビールが我々の通貨単位になってしまって、結局我々は
 もう何でも瓶入りビールの通貨でしか計算しなくなった」とあります。
  規律の中にもお互いの文化や習慣の違いを尊重し、自由を認めることがこのように現在に繋
 がっているのではないでしょうか。確かに純粋に演奏だけを聴くには、このイベントは少々騒が
 しすぎるかもしれません。ですが、今回はかつてここ丸亀で音楽を楽しみ、また大いにビールを
 のみ、文化的な交流を促進した当時の俘虜達に思いをはせながら、我々も大いに楽しんでみる
 というのは如何でしょう?
  今回は環境音もいささか賑やかな状況ではありますが、12月には塩屋別院及びアイレックスの
 ホールで第九演奏会等も開催されますので、引き続き多くの皆様のご参加をいただければ幸いです。
                 
 
 ※参考文献:丸亀ドイツ兵捕虜収容所物語